学会の概要Overview
日本運動器疼痛学会とは?
目的
本学会は筋肉、腱、靭帯、骨、関節、神経(運動・感覚)、脈管系などの身体運動に関わる様々な組織・器官に引き起こされ、脳で認知し経験する痛みを研究対象とする。
運動器疼痛の診療や研究に携わる多領域の医療従事者が集まり、痛みをより科学的な面から追求し、その活動を通じて国民にとって有益な医療の発展を目指す。
また、その成果を社会に広く啓発すると同時にその医療を担う人材を育成し、国内外のこの分野の医療・研究の指導的な役割を果たすことを目指す。
ご挨拶
日本運動器疼痛学会は2008年に運動器疼痛研究会として発足し、2011年から日本運動器疼痛学会、その後、法人化され、一般社団法人日本運動器疼痛学会となりました、大変歴史の長い学会であります。現在900名近くの会員がおり、多くの職種から構成され、多角的視点からの基礎、臨床研究が議論され、臨床に実践されております。この度、矢吹省司先生より理事長職を引き継ぎ、大変光栄に思うとともに、本学会を発展させるよう身の引き締まる思いであります。
筋肉、腱、靭帯、骨、関節、神経(運動・感覚)、脈管系などの運動器疼痛は国民愁訴で最も多く、その経済損出も多額であります。疫学、予防法、治療方法も一定のコンセンサスがあるものの、未解決の問題が山済みであります。世界的には多くの研究がなされておりますが、本邦においても、今後は多施設による、前向きなビックデータを検討しなくてはならないと考えております。また、本邦の英語論文数は20年前までは世界4位とされておりましたが、現在は、12位までに落ち込んでおります。国家予算の科学研究費の減少も問題となっており、両者に対する取り組みも本学会から発信したく思います。
当法人は、運動器疼痛の診療や研究に携わる多領域の医療従事者および研究者が集まり、痛みをより科学的な面から追求していきます。また,その成果を社会に広く啓発すると同時にその医療を担う人材を育成し、国内外のこの分野の医療・研究の指導的な役割を果たすことを目指します。最終的には、国民の健康増進のため、これらの知見を臨床の現場に応用することであります。皆様のご指導、ご鞭撻をお願い致しますとともに、ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。